こんにちは。ボンゴです。
今回の記事では、デジタルでイラストを制作する際の【肌の塗り方】に関して解説していきます。

自分の描いたイラスト見ると他の人が塗った肌色となんか違う。。
肌に厚みがでない。色気がでない。
肌をきれいに塗れると一気にイラストのクオリティが上がります。イラストがもっと上手になりたい方は是非最後まで読んでみてください。
僕の経歴ですが、デザイン専門学校・美術大学で油絵専攻。美術教員免許取得。その後漫画家目指して挫折といった感じとなっており、一応イラスト制作に関して専門的に勉強してきたつもりなのである程度信憑性あると思ってます。
※余談ですが、美術大学では授業で本当にヌードデッサンばかり毎日やります。絵に興味ない友人からは【羨ましい!】とかよく言われたりしましたが、一度【絵を描くモード】になってしまうと対象が、【美女の裸体】だろうが【そのへんの石ころ】だろうがまったく関係なくなってしまいます。
有名な話:
とある芸術家の幼い息子が病気で亡くなった。
記録を残そうと最後に息子の顔を描くことに。
描いている途中で、その芸術家は愛する息子を
【ただの被写体としての物】として観察している事に気づき
ショックでそれ以降、絵が描けなくなってしまった。
※何が伝えたいかと言いますと、けっこうキワどいけど、決してアダルト属性ではないイラストの作画過程を紹介してます。100%下心ありで描いているわけではなく、【肌の塗り方】というテーマを伝えるにあたって適切な参考画像の選択、そして自身の勉強の為、自己研鑽のために描いている側面も5%程度はあるということです。
【iPadイラスト制作術】おすすめの肌の塗り方

前提としてiPadアプリ【Procreate】を利用した塗り方や練習方法を解説していきます。iPadでイラスト制作するなら最高峰のアプリだと思いますので、気になる方は是非チェックしてみてください。

他のアプリやソフトを利用されている方でも、イラストメイキングソフトは似たような機能が多いので殆ど同じような事が可能です。細かい挙動のみご自身がお使いのアプリで確認してみてください。
【肌色】が物足らなく見えてしまう主な理由(3選)
最初に結論
①同じベース色の【明るい〜暗い】で色を塗っている。
②寒色系、暖色系の色を使っていない。
③ぼかしツールを使って、色を伸ばしてグラデーションを作ろうとしている。
どうでしょうか?全部ぼくがデジタルイラスト始めた時にハマった罠となります。

肌は同じベースとなる色の明るい部分から暗い部分で構成されている事はありません。僕がデジタルイラストを初めて描き始めた時にハマった罠ですが、デジタルではアナログでは超難しい【グラデーション】が簡単に出来てしまうんすよね。だから単純に同じベース色で明るい所から暗い所を順番に選択して塗ってました。結果まったく厚みのないペラッペラの肌が出来上がってしまいました。
しかもそれが間違っていると気づくのに何年もかかりました。。。
寒色系、暖色系の色を利用していない場合も同じように厚みがでません。
・物の影になっている箇所=寒色系(青系)
・それ以外の暗くなってる部分=暖色系(赤・オレンジ系)
で【肌色】以外も重ねていく事で立体感のある肌が塗れるようになります。
また、ぼかしツール(指先ツール)を使って自分の雑な筆跡をきれいにする作業に追われていませんか?
ぼかしツールすごく便利ですが、グラデーションは作れないですし、重要なのは筆跡がぼかしツールで全部ぼかされているイラストはすごく薄っぺらくなってしまいます。
筆跡が残るくらい強く濃淡が表現されている方が立体感が出る場合があります。ぼくもアナログでは考えられない便利ツールである【ぼかしツールの罠】にはまり、ひたすらぼかしまくりました。
ぼかすより別の中間色を上から塗り重ねた方が綺麗に表現できる事に中々気づけませんでした。
上記踏まえて、写真を参考にしながら描いたイラストの制作過程がこちら。

まずベースとなる色をベタ塗りします。もっとも多く面積を占める色をベース色に選択しましょう。

寒冷系の色で雑に影をつけていきます。

つけた影をぼかしツールで整えます。

上半身のみ完了。
寒色系でつけた影の上から、暖色系で色を重ねていきます。重ねる際はブラシの透明度を90%程度に設定しておくと、ベース色や影として塗った寒冷色も残せるのでおすすめです。

完成
いかがでしたでしょうか?デジタルイラスト制作の際に、肌の塗り方に煮詰まっていた方、どこをどうすれば良いか悩んでいた方の参考になれば嬉しいです。
別記事で、ぼくが利用しているデジタルイラスト制作デバイス・ツールも紹介してますのでよかったらこちらも参考にしてみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!