こんにちは。ボンゴです。
今回の記事ではiPadを利用した効率の良い【模写】の練習方法を解説していきます。
完全トレースは著作権に引っかかってしまいます。
しかし参考画像から自分のイラストに様々な要素を取り入れる機会は多いと思います。
模写が上手くできるようなれば、より精度高く様々な参考画像を自分の作品に取り入れることが可能です。
是非コツを掴みながら模写の練習して、画力アップを図ってみてください。
✅この記事でわかる事
模写のコツ4線
トレースした場合の注意事項
✅この記事の信憑性
簡単にボクの経歴ですがこんな感じになっています。
▶デザイン専門学校卒業
▶美術大学卒業
在学中に美術鏡委員免許取得
▶25歳までマンガ家目指し奮闘
担当編集がつき、新人賞を複数回受賞するも連載までたどり着けず挫折
▶デザイナーとして就職
▶販売職・営業職などを経験し、現在は副業イラストレーターとして活動
模写に関しても、専門学校・大学で割と本格的に学んできたのである程度信頼していただけると思います。
では行きましょう。
目次
【イラスト上達法】 iPadで模写の練習するなら対象も画像データがオススメ(具体的なやり方を解説)

模写といえば、参考になる漫画雑誌を横に置き、それを見ながら横に設置した白紙に模写していく方法が一般的だと思います。
ボクも学生のころはひたすらドラゴンボールやワンピースのお気に入りのコマが記載されているページを開きながら模写しました。
しかし模写対象がアナログ(紙媒体)の場合こんなデメリットがあります。
デメリット
・模写したいページを固定しておくのが辛い
・固定しすぎると特定のページだけ折り目がついてしまいみっともない。
・紙媒体を購入すると家のスペースがどんどんなくなる。
しかし今はデジタルでのイラスト制作が主流の時代です。
模写もデジタルで行うことで効率よくスキルアップが履かれます。
模写対象も画像データにするメリット

本やマンガではなく【画像データ】を模写の対象とするメリットはこんな感じになります。
メリット
紙媒体を購入する必要ないので自分の部屋のスペースを圧迫しない
指定のページを作業のすぐ横で開きっぱなしにできる
対象をイラストアプリに読み込めばトレースも可能
対象画像の色をスポイトツールで拾って、自分のイラストに同じ色を塗る事が可能
他に資料も何もいらない。
iPad1台あれば、場所を問わずにいつでも模写の練習からオリジナルイラストの仕上げまで完結できる。
これは他のペンタブレットや液晶タブレットにはないiPadならではの強みです。
iPadを活用した超具体的な模写の練習方法
iPadで模写の練習をするにあたって必ず使って欲しい機能がマルチ画面機能になります。
やり方はこちらの公式HPにて確認ください。
iPadマルチ画面やり方詳細ページ
画面を2分割して左に模写対象、右にイラスト制作アプリを立ち上げたら作業開始です。
今回は著作権フリーの画像をWEBベージから探したので、画面左で起動しているアプリはSafariになります。
画面右で使用しているアプリは【Procreate】というイラスト制作アプリになります。

大きな作業の流れはこんな感じになります。
①写真を見ながら下描き
②線画
③色を塗りつぶし
④ハイライトを入れて完成
上記参考画像のように、真横にある対象を模写していくだけになります。
そのままオリジナリティをブレンドして自作イラストとして活用も可能です。
今回は基本的なポーズはそのままに若干イラストチックにデフォルメを加えながら作成しました。
全制作時間は30分。
使用したレイヤーは下記のとおりになります。

ボクは色ごとにレイヤーを分けて制作していますが、1つのレイヤーでも問題ないと思います。
分けている理由はある程度完成した後に
「あ!やっぱり髪の毛の色変えたい!」
「肌の色もう少し暗くしたい」
なんてときにレイヤーを分けておくと修正が楽だからです。
完成イラストはこんな感じです。
写真を参考にしながら30分程度でこんな感じで完成させるだけでも以外とそれっぽくなります。
是非、模写▶オリジナリティブレンドして自作イラストへ昇華にチャレンジしてみてください。
トレースした場合の注意事項
トレパク疑惑
定期的に漫画家の先生やイラスレーターさんがトレパク疑惑で炎上しています。
トレパクして炎上をもう少し言語化してみるとつまりこういう事だと思います。
トレパクとは
著作権のある写真・イラスト・漫画をトレースしてそのまま自身の作品として発表し資産を得る事
ここで言う【資産】というは、お金はもちろん名声やフォロワーなども含みます。
しかし炎上しているほぼ全ての作家さんは、元々の写真やイラストをそのまま自分の作品として発表してしまっている訳ではありません。
自分なりに加工・オマージュして作品を発表。
結果参考データとあまりにも酷似しているのを発見され炎上しています。
しかしどんな有名な漫画家の先生やイラストレーターさんも【必ず】沢山の資料を参考にしながら作品を生み出しています。
完全オリジナルで資料は一切見ない作家さんなんてこの世にいないはずです。
問題なのは【参考データをどの程度加工して発表すればトレパクと言われないのか】が曖昧で誰も定義できない事です。
鉛筆で写真のような芸能人のイラストを描く方の動画を見たことがあると思います。
必ず参考にしている写真があり、かつ著作権・パブリティシィ権などの課題はクリアしていないと思います。
にもかかわらず世の中にはは好意的に受けれられ、トレパクや著作権の侵害などで炎上はしていません。
ボクなりの答えになってしまいますが、少なくとも下記は避けておくのがおすすめです。
参考データをスキャンしてそのまま上からアウトラインをなぞったものを加工して自分の作品にする
スキャンしてなぞっても、観察力は一切養われません。
参考にしたデータと重ねた時に、アウトラインが完全一致してしまい炎上の元になってしまいます。
最低でも、今回の記事でご紹介したような、トレースではなく【模写】をベースとして加工して自分の作品にしていくのがおすすめです。
参考データとの完全一位も避けられますし、なにより観察眼が鍛えられます。
またせっかく模写するなら、そんな参考資料を模写すればもっと上達できるのか
おすすめの参考資料の解説なども行なっています。
気になった方はこちらの記事もチェックしてみてください。
【イラスト上達】デジタル制作で模写が一気に上手くなるコツ5選
【イラスト上達術】写真を模写するメリット・デメリット(上手く描けない時の対処法も解説)
イラスト上達のための最強資料コンテンツ「Kindle Unlimited」(オススメできる理由を3つ解説)
今回の記事が「もっとイラストが上手くなりたい!」と考えている方の参考になってくれたら嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。