こんにちは。ボンゴです。
今回の記事ではこのような悩みを持つ方向けに目的別のイラストの練習方法を解説していきます。
よく【上達したいなら上手い人を真似しよう】なんて聞きますね。
でも何も考えずに真似しまくっても上達のスピードが上がっていきません。
特に【模写】と【トレース】は似ているようで鍛えるスキルが全く違います。
今回の記事では主に【模写】と【トレース】それぞれで伸ばせるスキル・伸ばせないスキルを解説していきます。
✅この記事で分かること
イラスト制作において伸ばしたいスキル別の練習方法が分かる。
意味のない練習方法を避ける方法がわかる。
✅この記事の信憑性
ボクは本業サラリーマン、副業イラストレーターとして生活しています。副業の収入は月に5桁程になります。
美術教員免許取得済みで、マンガ新人賞受賞経歴有、デザイナーとしての実務経験もあるのである程度信頼して頂けると思います。
目次
【イラスト上達方法】模写とトレースで伸ばせるスキルの違いを解説
デジタルが普及した事によるの伸ばしづらくなったスキル
「昔と比べて上達のスピードが遅くなった気がする」
「気づいたら同じよなパターンのイラストばかり描いてる」
「10代のころに蓄えたレパートリーの組み合わせだけでイラスト描いている気がする」
こんか気持ちになったことございませんか。
ボクはめちゃくちゃあります。
気づいたら自分が描くキャラクターの【髪型】【影の付け方】【甲冑のデザイン】【手の形】などなど。
イラストを描いている最中は【無限の選択肢の中から最適なものをチョイス】している感覚なのすが、あとから自分の作品を見返していると
【全部似たようなパターンばかり!】
と愕然とすることが多々あります。
しかも自分が無意識のうちに描いてしまうパターンって、よく見ると10代の頃に模写しまくった
【あのマンガの】【あのゲームの】【あのイラストレーターの】作品の影響がでているものばかりなんです。
20代〜今まで俺は何も吸収してなかったのか!?
なんて自問自答モードに突入します。
同じような経験有る方も多いと思います。
自分のイラストのレパートリーが増えていかない。
ぼくはこれはデジタルが普及した事に原因があると思いっています。
一昔前は、【トレース】なんて簡単にできませんでした。
トレースとは本物を写し取る作業。
やろうとおもったら紙の後ろから光を当てて描いたり、裏写りするような薄い紙に絵を書く必要があったからです。
だからみんな本物そっくりに描く為に一生懸命【模写】しました。
ボクも大好きな悟空がかめはめ波を放っている単行本のページを開いてを横におき、必死でコピー用紙に本物そっくりに描こうとしたのを今でも覚えています。
でも今は時代が変わりだれでも手軽にデジタルでイラストを描けるようになりました。
特に大きかったのがiPadProとApple Pencilの登場だと思います。プロの作業環境とほぼ似たような事を誰でも手軽にできてしまいます。
ネット上から画像を引っ張ってきてイラスト制作アプリに取り込めば簡単にトレースができてしまいます。
自分で観察しなくても超正確に、模写対象のアウトラインを捉えることができます。
もう昔のように隣においてある本物を必死に観察しながら模写していく作業は効率が悪いだけのように思えてしまいます。
対象を必死で観察しなくても本物そっくりのイラストが描ける環境ができた。
この事実がイラスト制作において伸ばしづらくくなったスキルを産んだんだと思います。
トレースで伸ばせるスキル
トレースには【観察する】という労力が全く必要ありません。
つまり模写対象の【形】や【構造】の理解、【個別のデザイン】の吸収にはまったく役に立ちません。
トレースばかりしていても自分が描けるイラストのレパートリーは増えていきません。
昔模写したイラストは今でも自分の作品に影響を与えているのに、最近トレースしたイラストはまったく自分の作品に影響を与えない理由がこれになります。
トレースのメリットは本物と寸分たがわず形を写し取れる所です。
正確に形が写し取れたら次にすること。
そう【塗り】です。
トレースで伸ばせるスキルは、アウトラインを完璧に写し取ったあとに発生する工程【色塗り】です。
色塗りはアウトラインと同じように簡単にはいきません。
どんな色使いになっているのか。
影の付け方はどうなっているのか。
ハイライトはどうやっているか。
対象を観察しながら色を真似ていく必要があります。
色を塗るのが苦手なボクは大好きなイラストをトレースして、色塗りの練習をしています。
もしあなたが【色塗りスキル】を伸ばしたいなら、大好きな作品をトレースして色塗りの練習をガンガンしていきましょう。
模写で伸ばせるスキル
模写は対象の形を【観察】して構造を理解して描いていく事です。
観察しなければ本物と違ってきてしまいます。
バランスもおかしくなります。
模写でのばせるスキルは主にはこんな感じです。
形のインプット
構造のインプット
色々なパターンのインプット
観察して別紙に写し取ったものは、簡単には忘れません。
自分の作品にも似たようなアイテムと取り入れてみたり
髪型を取り入れてみたり
服のデザインを取り入れてみたり
同じようなポーズでイラストを描いたたりする事が可能になります。
自分のイラストのレパートリーを増やしたいと思っている人は、トレースのように簡単に完璧にアウトラインを取ることはできませんが、模写で練習しましょう。
【観察】して写し取ったものは、あなたの脳に刻まれ今後のオリジナルイラストの制作に大いに役に立つはずです。
まとめ:伸ばしたいスキルにあった練習方法を選択しよう
色塗りスキルを伸ばしたいのか
イラストのレパートリーを増やしたいのか
目的に応じて練習方法を選択するようにしましょう。
特に今回ご紹介した【模写】と【トレース】はやっていることは似ているのに、伸ばせるスキルが全く違います。
伸ばせるスキルを理解して適切な練習方法を選択するだけで、あなたのイラストの上達スピードは一気に上るはずです。
逆に間違った練習方法を選択していてはいつまでたっても上達しません。
体育の成績を伸ばしたいのに保健体育ばかり勉強しているようなものです。
この記事を読んでいただいた方が、すこしでも何かひらめいて自分の練習方法を見直すきっかけになってくれたらうれしいです。
ここまで読んで頂きありがとうございました。