こんな悩みを解決します。
2024年上期現在、世界は大AIブーム真っ最中です。
圧倒的なクオリティの生成イラストがXにもガンガン投稿されて、最近自作のイラストの投稿を見る機会も減ったような気もします。
有名な漫画家やイラストレーターの先生が「AI反対」の声を上げていたりと、イラストや漫画業界は混乱状態といっても過言ではありません。
この記事を読んでいただいている方の中には、単にイラストを描くのが大好きな方からすでにプロ・セミプロとしてイラストである程度収益化できている方もいると思います。
そんな方々が、今「画像生成AI」に取り組むべきか否か。
僕の結論は「画像生成AIに取り組むべき」です。
その理由とメリット・デメリットを合わせて解説していきます。
目次
【AI化】絵師がAIイラストに挑戦するメリット・デメリット
画像生成AI「良い」か「悪い」ではなく、すでにそちらにしか勝ち筋がない
自分の作成したイラストが他人に盗用されていたらとてもいやな気分になりますよね。
おそらく今画像生成AIまわりで一番論争の的になっているのが、この「AIに作品を盗まれる問題」だと思います。
たしかに盗まれれば気分がよくないし、自分が制作すれば1枚何時間かかるイラストもAIで一瞬で何十枚も作られれてしまってはクリエイターとしてのアイデンティーは崩壊します。
しかし、歴史を振り返れば常に人は尊敬する先人の作品をパクッりながら自分の創造性とブレンドしてより良い作品を生み出してきたわけです。
印刷技術が発達してからは、それまでよりももっとパクりやすくなりました。
デジタルイラストがメインになってからは色彩や構造までさらにパクりやすくなりました。
過去そうだったように新しい技術にあらがっても、得られるものはほとんどなく時代に取り残されていくだけです。
一人のクリエイターとして今後の時代を生き残るためには、AIにあらがうのではなく「順応すべき」というのが僕の結論です。
僕の大好きなユーチューバーの岡田斗司夫先生の話がとっても腹落ちするので、興味ある方は合わせてみてみてください。
もう少し具体的に僕がAIイラストに挑戦するきっかけになった出来事を紹介します。
AI挑戦理由①大好きなイラストレーターのイラストがAIに見えた
いつものようにXを見ていると、当然フォローしている大好きなイラストレーターの方々の投稿が流れてきます。
僕は細かく描きこんである、美しい美少女のイラストとかが特に好物で、その日もいつもと同じように色々な好みのイラストがタイムラインに流れてきていました。
そして大好きな先生のイラストが流れてきて、見た瞬間に感じた自分の感想が
でした。
無意識に自分から出た感想なのですが、とてもびっくりしたのを覚えています。
それまではどちらかというと「楽して似たようなイラストが大量生成されている状況」には、一人の絵師としてネガティブな感覚を持っていました。
しかし、ほとんど無意識かつ素直にでてしまった自分の感想を振り返って
練習してイラストスキルをどんどん向上させていって納得できる美しい作品が描けるようになったとしても、行きつく先はAIが描いたイラストと大差ないのかもしれない。と感じてしまったのです。
AI挑戦理由②大好きなイラストレーターさんがいち早くAIを取り込んでいる
僕が一番大好きなイラストレーターは、ゲーム「マグナカルタ」や「勝利の女神:NIKKE」のデザインでおなじみのキムヒョンテ先生です。
最近は「ステラーブレイド」が話題ですよね。
キムヒョンテ先生も画像生成AIの登場後いち早く、AI画像生成へチャレンジをスタートしていました。
https://twitter.com/jamm3rd/status/1621320488801955841
この後も自身の作品をAIに学習させ、生み出したイラストを何点も投稿されています。
自分が一番大好きであこがれているイラストレーターの先生が、AIのチャレンジをされているの見て「自分のやらねば」と素直に感じました。
AI挑戦理由③「高品質で時間短縮」を目指してきたここ数年の制作活動
僕は営業職のサラリーマンをしながら、隙間時間で細々とイラスト制作をしています。
毎月の残業時間は約30時間。自宅に帰宅するのが平均20:00くらいなので、平日はまともな制作時間は確保できません。
では週末はというと、家族もいるのでずっと自分の好きなことをやれる訳でもありません。
なので必然的に「いかに短い時間で、自分の頭の中にあるイメージを美しくイラストとして表現できるか」が非常に重要でした。
そのために色々挑戦もしました。
著者の時短挑戦例
・最新のiPadProを購入して、作画効率UP
・グリザイユ画法に挑戦
・GtC塗に挑戦
etc
しかし画像生成AIの登場、そして上記でご紹介した、「大好きなAIさんの美麗イラストをAIっぽいと思ってしまった」「キムヒョンテ先生がAIにチャレンジしている」が決定打となり、圧倒的に時短が図れそうな画像生成AIへのチャレンジを決めました。
目指せ「AIハイブリット絵師」:元々クリエイターの僕らが、知識経験なしに画像生成しまくる方に負ける道理はない
ここまで画像生成AIについて肯定的な形で記事を書いてきましたが、僕自身は無作為に生成され続ける一見高品質なAIイラストや中身のないAIマンガは本当に嫌いです。
ほとんどすべての人は元々頭の中にあるイメージを具体化して、イラストや漫画という形でアウトプットする能力を持っていません。
なので、いくら一見きれいで整っているように見えてもそこには何の魅力もメッセージ性も感じられません。
しかし僕たち絵師は違いますよね。
スキルの差はあれど、元々頭の中にあるイメージを具体化してアプトプットすることが大好きでずっとそれに取り組んできたはずです。
そんな僕らだからこそ、AIを使いこなしこれまでよりも爆速で大量に自分のあまたの中にある世界や物語をほかの方にシェアし、感動を与えられるんだと信じています。
この記事が、画像生成AIに手を出すべきか悩んでいる絵師の方にとって、何かしらのヒントなってくれたらうれしいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。