こんにちは。ボンゴです。
先日漫画「ドロヘドロ」を全巻読破しました。
今回の記事では「クリエイターを目指す方」向けに作品の感想や、イラストで稼ぐことを目標にする方にとって参考になるように解説していきます。
イラストの参考資料を探している方や、現在制作に煮詰まっている方は是非参考にしてみてください。
では行きましょう!
✅この記事で分かること
・漫画「ドロヘドロ」の魅力
・参考資料として絶対チェックしたいポイント
✅この記事の信憑性
ボクの経歴ですが、デザイン専門学校▶美術大学(絵画科)を卒業して、漫画家を目指してました。(挫折したけど)
毎月31Pの読み切り漫画を2年間描き続け、担当編集者も付き、新人賞もなんとか獲得することが出来ました。
当時は自分に刺激を与えてくれる映画や漫画やアニメなどの資料をとにかく漁りまくりました。
その後はデザイナーを経て、現在は営業職をしています。
目次
イラスト参考資料 個性爆発オススメ漫画「ドロヘドロ」の感想
「ドロヘドロ」ってどんな漫画
単行本全23巻からなるダークファンタジー漫画です。
主人公は魔法で頭部を爬虫類(ワニ?)に変えられた記憶喪失の男です。
自分の記憶を取り戻すために色々頑張るというのが大まかなストーリーになります。
イラストのタッチは、綺麗というよりどちらかというと勢い重視なテイストです。
「デスノート」よりも「進撃の巨人」に近いイメージです。
「ドロヘドロ」を全巻読み終わった感想
この作品の魅力は独特な世界観とグロテスクな表現、コミカルなキャラクター達です。
常にハロウィンの音楽がBGMで流れているような、怪しくも楽しい雰囲気の漫画でした。
ぶっちゃけストーリーは最後まで「??」って感じでした。
主要人物が結構記憶喪失になったり、物語の秘密が明らかになりそうでならなかったりと結構スッキリしない展開が続きます。
(ボクの理解力が低いだけかもしれません)
各キャラクターの行動目的に読者が共感できないと、「置いてきぼり感」ができます。
ボクの場合、なんとしても記憶を取り戻したい主人公には共感できました。
しかし主人公以外のキャラクターの行動目的がいまいちわかりませんでした。
そして主人公が出てこないストーリーが結構多いのが、物語を難しく感じさせていたのかもしれません。
ただ、それを補ってあまりあるイラストの【凄み】
キャラクター達の【個性】
この2つのステータスがぶっ飛んで高い漫画なので、総合評価として「名作」と言われる作品なんだと思います。
参考資料として絶対チェックしたいポイント
主要キャラ:ニカイドウ描いてみました(悪魔化進行バージョン)
常識をぶち破る作画
最初にコチラの画像をご覧ください。
下描きは消す
色ははみ出さないように塗る
綺麗に仕上げる
なんて常識はぶっ壊されて、とにかく作品の雰囲気が全面に伝わるように制作されています。
ボクは漫画を書き始めたばかりのころ「正解の型」をずっと探し続けていました。
その「型」さえ学ぶことができれば面白い漫画がかけると信じていました。
イラスト制作においても同様で結構初心者が陥りがちな罠が
「〇〇はこうあるべき」
「✗✗はこう描けばOK」
というような固定概念です。
行き着く先が「面白い作品」ではなく「無個性」になってしまう危険があるので、オリジナリティをぶちまけるところは徹底する。
そんな常識を破る感覚を学べる作品だと思います。
音楽が聞こえてきそうな雰囲気
漫画家やイラストで音を伝える事はできません。
でも大人気漫画や美しいイラストってたまに音が聞こえるような気がしませんか。
(ボクだけ??)
(例)
キングタム「廉頗が来た」シーン▶兵士たちの叫び声
スラムダンクラストシーン▶パーン
美しいイラストとか▶川のせせらぎ的な
ボクは「ドロヘドロ」からも各所で音楽が聞こえるような気がしました。
恐怖がテーマだけどどこな愉快な「ハロウィン的なBGM」です。
WIKIを見ると作者の林田球先生は
「この作品は「歌詞がメチャクチャダークで凶暴なのにメロディーは踊りたくなるくらい楽しい曲」からインスピレーションを受けて生まれた」
と語っています。
音楽描けながらイラストや漫画の構想を考えると無音環境ではでてこないインスピレーションが湧いてくるときがあります。
ボクは戦闘シーンとか激しめのイラスト描きたい時は「リンキン・パーク」を聞いています。
なかなかインスピレーションがわかなくて困っている方は是非、音楽の力を借りてみてください。
YouTubeで「激しい曲」みたいな感じで適当に検索するだけで出てくるのでオススメです。
まとめ:基礎とルールがあるからぶち破れる。
ボクは美術大学で油絵を専攻していました。
油絵は「写真のように描く」こともできれば、何が描いてあるか不明な「抽象画」を描くことも可能です。
ようするになんでも描けるのが油彩なのですが、表現の選択肢が「無限」になってしまい、いつもまで立っても作品が完成しない。
なんて状況に何度も陥りました。
個性を爆発させて、顧客に届けるためにはやっぱり「基礎力」が必要です。
ドロヘドロもめちゃくちゃっぽい作画だけど、実はしっかりパースが取れています。
カラーイラストの配色もきちんと顧客にむけて配慮されています。
ぶち破る為の基礎やルールがない状態で、個性を爆発させても顧客に届かない可能性があります。
一見ぶっ飛んでる漫画「ドロヘドロ」の実は基礎力にも注目してみてください。
画集も発売されています。
よりドロヘドロのダーク&コミカルな世界を体験したい方は✅してみてください。
ここまで読んで頂きありがとうございました。