こんにちは。ボンゴです。
今回の記事ではグリザイユ画法のコツを解説していきます。
そんな方は是非してみてください。
✅この記事で分かること
グリザイユ画法の初心者向けのコツ
✅この記事の信頼性
簡単にボクの経歴ですが、デザイン専門学校▶美術大学へ進学
美術教員免許取得。
大学卒業後は漫画家を目指して、2年間死ぬ気で努力したけど挫折。
デザイナーとして就職。
現在は本業サラリーマン、副業イラストレーターとして活動しています。
グリザイユ画法に関しては丁度1年ほど前からチャレンジをスタート。
まだまだ練習が必要ですが、やっと「通常塗り」と同じくらいのクオリティで仕上げられるようになってきました。
自分が練習をする中で、感じたコツや注意点などをお伝えできればと思います。
目次
【参考例あり】グリザイユ画法の初心者に伝えたいコツ5選
すでにイラストがかなり上手な方にとっても、グリザイユ画法に初めてチャレンジすると苦戦したりします。
ボクも専門学校や美大でそれなりにイラスト制作に関しては、学んできたつもりだったのですが案の定大苦戦しました。
自分で割と納得できるクオリティになるまでに半年以上はかかったと思います。
この記事を読んで頂いている方はすでに「グリザイユ画法とはなにか」は理解されているかもしれませんが一応メリット・デメリットをおさらいしておきます。
グリザイユ画法メリット
線画を描かなくてもOK
あとから簡単に色だけ変更可能
慣れれば作業効率が高い
グリザイユ画法のデメリット
陰影で形を表現するためデッサン力が必要
POP調のイラストには不向き
メリット・デメリットの時点で色々考えてしまいませんか?
自分は線画も描きたい!
リアルなイラストよりアニメ的、POP調のイラストが描きたい。
そんな方は「そもそも自分はグリザイユ画法の練習すべき?」なんて疑問がでてくると思います。
結論から言うと「チャレンジして損は絶対にない!」になります。
最終的に自分の「塗りスタイル」がグリザイユ画法ではなかったとしても、今後のレベルアップに大きく貢献してくれる。
それがグリザイユ画法だと思います。
正直向き不向きは、ある程度練習してみないとわからないと思います。
グリザイユ画法もやり方は人それぞれ
グリザイユ画法と言っても、やり方はめちゃくちゃ沢山あります。
人の数だけやり方があると言っても過言ではありません。
例えばこんな感じです。
線画もガッツリ描く人
モノクロ陰影で作成したレイヤーにも色の変化を加える人
オーバーレイのレイヤーを何枚も重ねる人
他のレイヤーモードも多様する人
ボクはグリザイユ画法を学び始めた当初
「超リアルなイラストの制作を目指したグリザイユ画法の練習方法」
の記事を読んで練習していました。
もともと漫画家志望だったぼくは「線画大好きマン」です。
イラストも「漫画的・アニメ的」なものが好みでした。
だから全然うまく行かず、目指す先にあるゴールも、自分の好みの作風ではないような気がしてモチベがだだ下がりでした。
納得いかず色々なイラストレーターさんのグリザイユ画法の解説やメイキング動画をあさりました。
結果は。。
「人によって全然描き方違うじゃん!もっと自分の作品と近い属性の方のグリザイユ画法を真似しよう!」
でした。
そんな感情のまま練習を続けている方は、一度既存のやり方から離れて、別の作家さんのグリザイユ画法のやり方を真似してみましょう。
できれば自分の目指す画風と近い方がオススメです。
きっと新しい世界が開けます。
線画は描いてもOK。消さなくてもOK。
グリザイユ画法というと、「線画が不要」とか「描いてもあとから消す」なんて解説されていたりします。
正直、もっともな解説でグリザイユ画法の得意分野である「リアリティのある表現」を目指すなら挑戦すべきです。
しかし、そこまでリアルを求めない画風であれば、無理して線画を止めたり消したりする必要はありません。
プロのイラストレーターの方で、線画ありでグリザイユ画法で制作されている方も沢山います。
大事なのはただの線画で終わらせないことです。
線画レイヤーを陰影レイヤーと最終的に統合して色味を調整してみる
線画の不透明度を下げてみる
などなど、グリザザイユ画法だからできる線画の活かし方があります。
ボクのイラストの場合はこんなイメージで制作しています。
線画ゴリゴリに描く
陰影を描く。
線画レイヤーの不透明度を適度に下げて、陰影レイヤーと統合
最終調整して、オーバーレイで着色へ進む。
最近制作したイラストの30秒メイキング動画になります。
めちゃめちゃ線画際立ってるのが分かると思います。
POP調のイラストだって描ける
メイキング動画で紹介したコチラのイラスト。
全然リアル調ではないですし、どちらかと言えばPOP調のイラストだと思います。
なんて不安を感じている方も多いと思います。
確かに、「アイコン」に近いような超デフォルメされたいイラストなどはあえてグリザイユ画法で着色するメリットはありません。
「情報を分かりやすく伝える目的のイラスト」
そんなイラストは通常塗りでサクッと分かりやすく描き上げましょう。
ハイライトは後から入れる
グリザイユ画法のメイン工程である、陰影で塗る作業。
もっとも楽しく、そしてもっとも時間がかかる工程です。
グレーのみで描き込んでいくのですが、この工程ではキラッとひかるハイライトまで描かなくてもOKです。
ハイライトを追加するのって、イラストが一気に引き締まるので楽しくて描き込んでしまいがちです。
しかし、グリザイユ画法に限ってはハイライトはレイヤーを分けて、最終の仕上げ段階で追加したほうが「キラリ感」がでます。
モノクロ陰影作業中に、真っ白でハイライトを追加するよりも、後工程に楽しみはとっておきましょう。
グリザイユ画法は副業に向いている
グリザイユ画法のコツとはすこし話がズレているかもしれませんが、グリザイユ画法は【イラストで稼ぐ】に向いている制作手法だと思います。
理由は主にこの2点です。
慣れれば作業時間が大きく短縮できる
色変更などの完成後の顧客の追加要望に簡単に対応ができる
本業が忙しいサラリーマンにとって、副業に費やせる時間は限られています。
完成までのスピードは早いに越したことはありません。
また完成して納品したとにお客様から「ここをもうちょっと。。」なんてリテイクの要望は絶対あります。
そのたびに描きなお直していては、どんどん生産性が下がってしまいます。
色味であれば、グリザイユ画法であれば一瞬で調整が可能な点も大きなメリットになります。
最初は慣れなくて疲れる場合もあるかと思いますが、是非グリザイユマスターになって様々な表現スキルを身に着けてみてください。
次のステップとして「イラストで稼ぐ」も全然狙えます。
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