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【イラスト上達術】主線無しイラストのメリットと描き方を解説

こんにちは。ボンゴです。

今回の記事では「主線の無いイラストのメリットと描き方」について解説していきます。



あなた
主線無しのイラストってどんなメリットが有るか知りたい。
あなた
主線の無いイラストってどうやって描いているの?
あなた
描き方のコツがあれば知りたい!



そんな方は是非最後までチェックしてみてください。



✅この記事で分かること

主線無しイラストの描き方

主線無しイラストのメリット



✅この記事の信憑性

簡単にボクの経歴ですがこんな感じになっています。

▶デザイン専門学校卒業

▶美術大学卒業

 在学中に美術鏡委員免許取得

▶25歳までマンガ家目指し奮闘

 担当編集がつき、新人賞を複数回受賞するも連載までたどり着けず挫折

▶デザイナーとして就職

▶販売職・営業職などを経験し、現在は副業イラストレーターとして活動

割と本格的美術に関して勉強してきており、実務経験もあるのである程度参考にしていただけると思います。



【イラスト上達術】主線無しイラストのメリットと描き方を解説



主線なしイラストのメリット

尊敬する神絵師のイラストをよくよく観察するると

アウトラインが描かれてていない

場所によって描かれていたり、無かったり、太さが違ったり

線がに色が塗られている

なんて事ありますよね。



もともと漫画家を志していたボクはGペンで線画を描ききる▶色塗り

という制作工程しか知りませんでした。


なのでそんな神絵師達のイラストを見るといつも

「どうやって描いてるんだろう?コレ??」

と疑問でした。

数年してやっと気がついのが、そういったイラストの多くがそもそも「線画」「主線」というものが無いイラストという事でした。



そこからは必死に主線無しイラストの描き方を勉強して、今なんとか形にできるレベルになりました。

主線無しイラストのメリットは大きく分けて以下の2つです。



「線画」工程が無いので完成までのスピードが圧倒的に早い

「現実」に近い表現が可能なので臨場感が出せる



単純に「線画」工程が無くなる訳ではなく、それに変わる陰影で「形をキメる」作業が増えるので、完全に工程が1つ減る訳ではありません。



しかしそれでも線画▶着色よりも圧倒的に高速で完成まで持っていくことが可能です。



また現実世界のすべての物にはもちろんアウトラインとしての「線」はありません。

モノの立体感や存在感は「陰影」で形作られています。

現実に近い表現が可能なのも「主線無しイラスト」のメリットと言えます。



しかし逆にリアルを求めない二次元的な表現がかっこいいイラストも沢山あります。

二次元で簡略化出来るからこそ出来るカッコよさも存在します。

アメコミのイラストや日本の漫画の多くもそうだと思います。

そのようなイラストを理想としている方は無理に「主線無しイラスト」に挑戦するよりも

「線画がキマリまくっているイラスト」の上達を目指すほうがオススメです。





主線無しイラストの難易度

線画を描いてから着色する制作工程よりも、主線無しイラストの難易度は高いです。

理由は以下の2つです。



陰影で形を表現する必要があるのでデッサン力が必要

制作しながら形を決めていく慣れが必要



でました!

デッサン力。

「描き方」系の記事を読んでいると、出てくる確率No1のキーワードでうんざりしている方も多いかもしれません。



しかし、線を描かずに陰影で形を決めていくには、

「どこが暗くなりそうか、明るくなりそうか」

「立体感を出すためにはどうすればよいか」

というような知識とテクニックが必要になります。



主線無しイラストに挑戦したけど諦める方の多くはここで苦戦されるからだと思います。



ただデッサンできればすぐに主線なしイラストが描けるわけでは有りません。

ボクは専門学校▶大学と授業で死ぬほどデッサンの練習をさせられたので、割とそこには自信がありました。



しかし主線無しイラストに挑戦しては挫折を繰り返し、10作品以上描き続けてやっとそれらしく来ました。

割と「慣れ」要素が大きい作画工程だと思います。



主線無しイラストはアナログでは非常に難しい作画方法です。

アナログでは真っ黒な上に明るい色は被せられないです。

必ず後ろの黒い色が透けてしまうためです。

しかしデジタルなら簡単に可能。

そのあたりの違いを感覚として掴むためにも最低10作品くらいは仕上げてみるのがオススメです。



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主線無しイラストの具体的な描き方

最近ボクが制作した主線無しイラストの30秒メイキング動画がこちらになります。



完成版イラストこちらになります。



コツは、形も濃淡も一気に決めようとしないこと。

描き重ねる中で徐々に頭の中を整理し、具体的にしていきましょう。



イラストを制作する一番最初に行うラフ画。

「どんなイラスト、どんなポーズにしようかなー」

なんてぼんやり考えながら描き始めますよね。

その延長でそのまま完成させるイメージになります。



線画で形を決めきる▶色を塗る

という描き方をずっと行ってきた方にとって、形がキマリきらないまま制作がすすむのは違和感を感じるはずです。

しかしそれでOK。

徐々に具体的にしていく感覚を掴みましょう。



また可能であればなるべく消しゴムツールは使わないようにしましょう。

不要な箇所、ミスった箇所を「消す」ではなく「上書き」していくのがオススメです。



それでも主線無しイラストが上手く描けない場合



でもどうしても上手く描けない。

線画を描いてから着色するという方法で描いた自分のイラストを比較しても見劣りする。

そんな方もいると思います。



ボクもそうでしたが「形がキマリきっていないまま制作を進めていく」のにどうしても慣れが必要です。



そんな時は逆に、「線画」を描いてしまいましょう。

そして線画を描いたレイヤーとは別のレイヤーに、陰影を描き込んでいき最終的に

線画レイヤーの不透明度を30%程度以下にしても違和感のないレベルまで仕上げられればOKです。



主線なしイラストは「グリザイユ画法」という画法と非常に相性が良いです。



簡単に言うと普通の作画では「立体感を出す、適切な色を塗る」という作業を同時に行います。

しかしグリザイユ画法ではこの工程を2つに分解して制作をすることで効率化を図ります。



グリザイユ画法に関してはコチラの記事で解説しているのでよかったらチェックしてみてください。



グリザイユ画法が3倍楽しく描けるようになるコツを解説



この記事が「主線無しイラストが描きたい」と願う方の少しでもヒントになってくれたら嬉しいです。

ここまで読んでいただきありがとうございました!



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