もう一度夢にチャレンジしたい!
漫画を学べるおすすめの学校を知りたい
学校選びで後悔しないポイントも合わせて知りたい
こんな疑問を解説していきます。
筆者のプロフィール
・デザインの専門学校→美術大学を卒業
・美術の教員免許取得
・必死に漫画家目指して読み切り漫画を描きまくる
・新人賞受賞
・誌面への掲載、連載まで辿り着けず挫折
・デザイナーとして就職するも紆余曲折あり営業職になる
・本業こなしながら副業イラストレーターとして活動中
小さい頃から夢である漫画家になるためデザイン専門学校・美術大学を卒業しました。
卒業後も必死で漫画を描きまくりましたが、結果連載まで辿り着けず挫折しました。
ボクの簡単な「年表」がこちらとなります。
そんな専門学校を卒業しながら漫画家になれなかったボクだからこそ学校選びで気をつけたいこと、後悔しないポイントもあわせて解説できると思います。
漫画を学べる専門学校選びに悩んでる方はぜひ参考にしてみてください。
目次
【失敗談】漫画を学べるおすすめ専門学校ランキング(漫画家挫折したサラリーマンが解説)
漫画の専門学校選びで重視することベスト3
漫画を学ぶ専門学校を選ぶ上で大事なポイントが以下となります。
今回解説する漫画を学べる専門学校ランキング順位付の指標にしています。
ポイント
重要ポイント1:お金と時間
重要ポイント2:環境と人脈
重要ポイント3:カリキュラムと実績
お金と時間
専門学校はお金がかかります。
具体的には、どの学校を選択しても年間120万円から150万円の学費がかかります。
少なく見積もっても1ヶ月10万円。
時給900円のバイトで計算すると111時間かかります。
1ヶ月で111時間バイトをしようとすると、1日4時間程度は働かなくてはいけません。
漫画家を描きながら、専門学校にいきながら、1日4時間のバイトをする。
これは体力的にも時間的にもキツイです。
また専門学校に通うために引っ越しし、家賃がかかる方もいると思います.
東京をはじめとする都市部はもちろん家賃も高くなります。
そうするとさらに出費が増えてしまいます。
親の援助等が見込める方は必ず助けてもらいましょう。
恩は漫画家になってから返えせばOKです。
本記事で解説する漫画を学べる専門学校には
「住居サポート」や「学費サポート」などの制度もあります。
「バイトが忙しすぎて漫画家を目指しているのに、漫画を描く時間がない!」
なんてことになると本末転倒です。
うまく活用して漫画を描くスキルを伸ばすために全てのリソースを使い倒しましょう。
環境と人脈
ボクは学生時代かっこつけて「孤高の狼」を気取っていました。
結果、友達も増えず人脈も増えませんでした。
今振り返ると本当に恥ずかしいし後悔しています。。。
自分のスキルを最も効率よく上げるためには以下の2つがとても重要です。
ポイント
自分よりスキルの高い方がゴロゴロいる環境に飛び込む
自分にとって有益な人脈を可能な限り作る
田舎の閑散としてる学校より、強者があつまる都市部のほうが成長できる環境であることは間違いありません。
カリキュラムと実績
学校選びで大事なのは以下の2点です。
ポイント
①漫画家になるために「適切なカリキュラム(授業)が用意されているか。
②「実際に漫画家になれた方がどれくらいあるか」等の実績がどのくらいあるか
漫画ではなくイラストの描き方を教えてくれる場所に行っても意味はありません。
卒業した人が誰も漫画家になれていなかったら信用もできません。
漫画を学べるおすすめ専門学校ランキング
1位:アミューズメントメディア総合学院
参考
年間学費:約1,380,000円(初年度)
場所:東京都渋谷区東2-29-8
周辺の家賃相場:11.33万円
大学生・社会人の再進学率:40.7%
実績:受賞・デビュー:300作品突破、単行本100冊突破
1位は東京にある【アミューズメントメディア総合学院】 です。
仮に漫画家になれなかったとしても、企業も人も多い場所なのでクリエイティブな仕事に就職するためのチャンスが最も多くなります。
そして圧倒的実績。
特に単行本100冊突破は、他の専門学校を圧倒する実績といえます。
最後に再進学率40.7%という高さ。
つい先月まで「先生に教えてもらえる環境が当たり前」だったキャピキャピの高校生がたくさんいる環境
大学卒業または一度社会人として働いたものの、諦めずに人生かけて再挑戦してくる猛者たちがいる環境
どちらが成長できる環境かは明白です。
アミューズメントメディア総合学院のデメリット
東京なので家賃相場が高い
場所が東京なので家賃相場はかなり高くなります。
生活費・学費のためにバイトに明け暮れてしまうリスクもあります。
親からの支援や自分の貯金、各種サポートをうまく使い倒すことが重要になります。
学歴にならない
アミューズメントメディア総合学院は学校法人が運営していません。
養成所や学習塾と似た様な扱いとなります。
漫画を学ぶ専門学校に行く方は、「「学歴」なんて関係ねーよ!」という方が多いと思います。
しかし人によっては履歴書に「学歴」として記載できない事をデメリットに感じるかもしれません。
※実際は企業に履歴書を持って行った際に
「あなたの履歴書に記載のあるこの学校は、学校法人が運営していないので記載しないでください」
なんて言われることはほぼありません。
企業側もそこまで調べないのが実態だと思います。
しかしそんなデメリットを差っ引いても
「漫画家になるために最も確率が高い学校」という意味でアミューズメント総合学院が1位とさせていただきました。
【アミューズメントメディア総合学院】マンガイラスト学科の価値を評判・口コミを基に解説
2位:総合学園ヒューマンアカデミ
マンガ家を目指すための専門学校で検索して一番情報が出てくるのが、第2位の「ヒューマンアカデミー」です。
それだけの実績とカリキュラム、そして全国に17も校舎があり多くの人がわざわざ上京しなくても今住んでいるところから通うことができるのが一番のメリットです。
参考
年間学費:約1,611,000円(初年度)
場所:全国17校舎
大学生・社会人の再進学率:30%
実績:受賞・デビュー:マンガ誌デビュー受賞実績:586作品(デビュー145名、受賞331名)
専門学校に通うために実家を出て一人暮らしを始めなければいけない方は多いはず。
全国に17校舎もある総合学園ヒューマンアカデミーは実家から通うことができる可能性がもっとも高い専門学校です。
そして国内最大大手ならではの洗練されたカリキュラムと、合同「持ち込み会」を行う「全国マンガ合宿」などのイベント・行事も多数。
マンガ家を独学で目指している方にとって喉から手が出るほど欲しいチャンスになります。
総合学園ヒューマンアカデミーのデメリット
学費が他の専門学校と比較して若干高め
総合学園ヒューマンアカデミーの学費は他のマンガ・イラストが学べる専門学校と比較すると若干高めの設定となっています。
実際には首都圏の校舎は高めの設定になっており、地方都市の校舎は他の専門学校と同等水準の学費になっています。
ちなみにもっとも高額な部類の秋葉原校の学費は下記となます。
初年度 | 二年次 |
---|---|
入学金:300,000円 | |
授業料:各920,000円 | 授業料:各920,000円 |
施設設備費:各250,000円 | 施設設備費:各250,000円 |
諸費用:各141,000円 | 諸費用:各141,000円 |
初年度学費合計:1,611,000円 | 2年次学費合計:1,311,000円 |
ただし実家や最寄りの場所などの、家賃相場が安い場所から通える校舎が多数あることも忘れてはいけません。
勧誘の電話やメールがしつこい場合がある
総合学園ヒューマンアカデミーの口コミを大量にリサーチして唯一目についたのが「しつこい勧誘」というコメントでした。
ただ現役営業系サラリーマンのボクとしては、興味を持ってくれた顧客に徹底的にアプローチをかけるのは当然の事のよう思います。
興味あれば詳しく話を聞いてみる。興味なければ「すみません、今忙しいので」でサクッと終わらせてしまいましょう。
デメリット2点あげましたが、総合的にみてヒューマンアカデミーは1位と非常に悩みました。
そんな方は第一候補として総合学園ヒューマンアカデミーを検討してみるのがおすすめです。
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【再進学】ヒューマンアカデミーのマンガ専攻は社会人でも大丈夫?入学前に知っておきたい注意点を解説
続きを見る
3位:大阪アミューズメントメディア専門学校
参考
年間学費:約1,380,000円(初年度)
場所:大阪府大阪市淀川区西中島3丁目12−19
周辺の家賃相場:6.96万円
大学生・社会人の再進学率:13.3%
実績:漫画家イラストレーターデビュー530名以上
1位のアミューズメントメディア総合学院の姉妹校、大阪アミューズメントメディア専門学校が3位となります。
姉妹校なのでカリキュラムや実績、学校側の教育水準も同等程度と考えて良いと思います。
学費も1位の学校と同等程度になります。
また大阪アミューズメントメディア専門学校は「学校法人」が運営しています。
こちらは正式に「学歴」として履歴書に記載することが可能です。
また大阪という東京につぐ日本の第二都市でありながら、家賃相場は東京よりも4万円も安くなります。
もちろん東京よりも企業や人は少なくなります。
リモートの活用や作品の投稿や各種コンテストへの参加して自らチャンスを作る動きを積極的にしていくことが大事です。
大阪アミューズメントメディア専門学校のデメリット
大学生・社会人の再進学率が低い
大阪アミューズメントメディア専門学校の大学生・社会人の再進学率は13.3%と1位の40.7%よりもかなり低くなります。
「学歴」になる学校のため、高校を卒業後に入学される方が多い学校になります。
大学卒業後や社会人からの再挑戦ルートの方にとっては、周りとの年齢差が気になる可能性があります。
逆に今高校生で
「卒業したら漫画を学べる専門学校に行きたい!」
という方にとっては正式に「学歴」もつくので最もおすすめの学校になります。
【評判・口コミまとめ】大阪アミューズメントメディア専門学校マンガイラスト学科
4位:代々木アニメーション学院
参考
年間学費:1,597,000円
場所:全国8拠点
大学生・社会人の再進学率:44.6%
実績:デビュー者多数
クリエイティブなスキルを伸ばす専門学校としては代々木アニメーション学院が最も有名です。
そんな代々木アニメーション学院に2023年4月に新しく「マンガ学部」が新設されました。
※これまではクリエイター学部マンガ科として開設中
それだけニーズが高く代々木アニメーション学院側の本気度もうかがえます。
また、公式HPの紹介の中で唯一「キャラクター造形」にも踏み込んだカリキュラムに言及がありました。
漫画家にるために大事なことは「コマ割りの技術」でも「背景」でも「画力」でもありません。
「魅力的なキャラクターが作れるか」
これが最大の要素にして最難関です。
ちなみにボクは「魅力的なキャラクター作り」がどうしてもできずに漫画家になることを諦めました。。。
大学生・社会人の再進学率も44.6%と最も高いので、周りとの年齢差も気にならないと思います。
周りのレベルも高く、授業のクオリティも高いので成長できる環境といえます。
【評判・口コミまとめ】代々木アニメーション学院のマンガ学部の価値を解説
代々木アニメーション学院のデメリット
学費が高い
代々木アニメーション学院は今回ご紹介する専門学校の中で最も学費が高額です。
ただ一概に「学費が最も高い専門学校」と決めつけてしまうのも危険です。
理由は代々木アニメーション学院も他の学校も「学費以外で発生する必要経費」が必ずある「学費以外で発生する必要経費」が必ずあるからです。
本記事の情報は公式HP等の情報を参考にしています。
もっと詳細を知りたい方は無料の資料請求をしたりオープンキャンパスに行ってみるのがおすすめです。
5位:日本デザイナー学院
参考
学費:1,290,000円
場所:東京都渋谷区桜丘町4-16
再進学:20%
排出漫画家 「亜人」「ハレ婚」
日本デザイナー学院は1965年に設立した学院です。
意外とこいった情報は見落としがちですが、歴史がある学校はそれだけで信頼性があります。
それだけ長い期間、変化する歴史に合わせて教育を実施してきたという事だからです。
実績も折り紙付きで誰もが聞いたことのある有名漫画「亜人」「ハレ婚」の作者を輩出しています。
ボクが個人的に最も尊敬する漫画家「萩原一至先生」の出身校でもあります。
また他の学校にない作品指導特化型のハイクラスコース「マンガ専科」が存在するのでより実践的な教育が期待できます。
また場所が東京なので家賃は高くなりますが周りのレベルのレベルにも期待できます。
日本デザイナー学院のデメリット
他の学校にも共通しますが、やはり東京の学校なので家賃が圧倒的に高額です。
「お金を稼がなくてはいけないから漫画を描く時間がない」
こんな状態にならないように、自分の使えるリソースは全て使って漫画を描きまくる覚悟と計画が必要になります。
専門学校に行っても漫画家になれなかったら自分の未来はどうなるのか不安
高い学費を払って夢にチャレンジして、それでも叶わなかったら・・・
そんなことを考えると夜も不安で眠れませんよね。
そこは専門学校・美術大学に通って「漫画家になれなかった」ボクだから分かる事があります。
結論:チャレンジしか勝たん!行って後悔する確率0%!
よく専門学校に行くやつは「カモ」だとかネガティブな意見をネット上で拝見します。
確かに人によっては「漫画家になるための最善の選択肢」が専門学校に行くことではないかもしれません。
独学で漫画を描きまくって、どこかのアシスタントとして働くのが最短ルートかもしれません。
しかし漫画家になる前から、「連載の辛さ」や「漫画家ならではの苦しさ」がわかっている方がどの程度いるでしょうか。
おそらくほとんどいないはずです。
ボクも分かりません。
実際にチャレンジしてみて
「あ!俺は連載目指すよりも、働きながらWEB漫画やイラスト描いてた方が向いてるかも!」
のような感じで方向転換する方も多いと思います。
ボクは幼い頃からの夢である「漫画家」にはなれませんでした。
しかし今は本業で「安定した収入」を得ながら、好きな作品制作で「副業」というスタイルがとても満足しています。
専門学校や美術大学に行ったことが無駄だったと感じたことはありません。
学校で教えてもらったことがあるからこそ今「副業イラストレーター」として頑張れていると思っています。
一番後悔するのはチャレンジしないことです。
専門学校も行ってみて「なんか違う」とか「別の事にチャレンジしたくなった!」と感じたら中退も有です。
【行動力が命】思い立ったが吉日
イラストや漫画が好きな人に「陽キャラ」は少ないはずです。
オープンキャンパスに参加するのすら怖いという方も多いと思います。
ボクもそうです。
まずは無料の資料請求をしたり、オープンキャンパスではなく自分一人で旅行を兼ねてコッソリ学校を見に行くのも有りだと思います。
悩んでばかりで行動しないと漫画家になれる可能性は0%です。
少しづつでも行動すれば、それだけ漫画家になれる可能性も上がっていきます。
この記事が漫画が学べる専門学校選びに悩んている方の参考になってくれたら嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
それでもやっぱり付きまとうのが、「漫画家になれなかったら自分の人生どうなるんだろう」という不安だと思います。
実際に人生の前半パートを全て使って漫画家を目指したにも関わらず、夢が叶わなかったボクのだからお伝えできる攻略法をこちらの本でまとめました。
ご興味あるかたはぜひ手に取ってみてください。