こんにちは。ボンゴです。
今回の記事では「グラデーションマップのテンプレを作って一瞬でイラストを完成させる方法」というテーマで解説していきます。
イラストを描くにあたり「楽しい」と感じる工程は人それぞれです。
「ラフ画」を描いている時が楽しい方
「線画」を描いている時が楽しい方
「色塗り」をしている時が楽しい方
ボクは元々モノクロの漫画ばかり描いていた人間なので「線画」が楽しくて「色塗り」が超苦手です。
わりと同じような方も多いと思います。
「ラフ画」「線画」までは自分の頭の中のイメージをほぼイコールの完成度で進捗していたのに
色を塗ったらいきなり完成度が下る
いつもそんな感覚に陥ります。
今回の記事ではそんな方向けの「なるべく苦手な色塗り工程をやらずに、かつ完成度を高める手法」の解説とも言えると思います。
気になった方はぜひ最後までお付き合いください。
✅この記事でわかること
グラデーションマップを利用してイラストを完成させる方法
グラデーションマップを利用することのメリット・デメリット
目次
グラデーションマップのテンプレを作って一瞬でイラストを完成させる方法
グラデーションマップとは
グラデーションマップとは明暗を指定した色に置き換える機能になります。
(例)
黒→赤
濃い灰色→緑
薄い灰色右→黄
白→青
黒〜灰色〜白など色々な階調で陰影を描いたモノクロのイラストを制作しておき、その上にグラデーションマップをかける
そうするとあらかじめ各階調ごとに設定しておいた色が一撃で全体に塗られるので、この機能を知らない方からしたら
まるで「魔法のように一瞬で」イラストが完成したように見えるはずです。
最初にモノクロでイラストを制作する「グリザイユ画法」に関してはこちらの記事を参考にしてみてください。
僕の場合イラストの制作時間は下書きから完成までは3時間未満。
そのうちグラデーションマップを利用したいわゆる着色作業に費やしている時間は10分未満です。
本来であればグラデーションマップは作成したモノクロイラストに合わせて毎回適切にカスタマイズするのが最適かも知れません。
でもグラデーションマップをカスタマイズするのって割と難しいです。
思ったところが思った色にならない!なんてことはザラにあります。
なのでお気に入りのグラデーションマップのテンプレをあらかじめ作っておきましょう。
そうすることで毎回グラデーションマップをカスタマイズする作業から解放されます。
具体的なテンプレの作成方法
こちらが実際にボクが利用しているグラデーションマップのテンプレになります。
肌色系・赤系・青系など色の種類ごとにテンプレを作成しています。
肌には肌用のグラデーションマップのテンプレを使用
赤い髪の毛には、赤系のテンプレを使用
青い服には、青系のテンプレを使用
こんな感じで制作したイラストの部位ごとに、グラデーションマップを設定していきます。
この手法でイラストの完成度を上げるためのポイントは大きく分けて2つあります。
①決められた明暗階調で制作
グラデーションマップを設定する前段階の「モノクロでのイラスト制作」
ここで利用するグレーの階調もあらかじめ決まったものを設定しておきましょう。
ボクの場合はどんなイラストも以下の5つの階調のグレーを利用してイラストを制作しています。
そうすることで、グラデーションマップを設定したとき狙った場所に狙った色を設定可能になります。
②最も暗い部分は、どのテンプレでも同じ明度の同じ色にする
色ごとに複数のグラデーションマップのテンプレを利用するのはよいのですが、あまりに統一感なくテンプレを作ってしまうとデタラメなイラストが完成してしまいます。
(例)
髪の毛はやたら明るくて鮮やかなのに、服はくすんでいる。
肌の影部分は茶色なのに、服の影部分は赤色で統一感がない
こんな状態を回避するために、各グラデーションマップのテンプレートの「最も暗い部分」だけは同じ明度の同じ色に設定しましょう。
こうすることで、部位ごとに異なるグラデーションマップを設定しても、最終的な仕上がりに統一感を出す事ができます。
グラデーションマップを多用するデメリット
ここまでご紹介してきた方法は、最初のテンプレート作成だけしっかりやってしまえば、その後のイラスト制作の作業時間が圧倒的に早くなります。
早くなればそれだけSNSに多く作品を投稿しフォロワーを増やすこともできます。
ココナラなどでイラスト制作を受注した場合もより労力をかけずにたくさんの依頼を同時に受け付けることもできるようになります。
しかし一つ一つ丁寧に部位ごとに考えなら色を塗ったイラストよりも完成度が下がるのも事実だと思います。
また、ずっと同じテンプレを利用し続ければ、「いつも同じようなイラスト」になってしまう可能性もあります。
100%完成度のイラストを10時間かけて1枚描くのか
80%の完成度のイラストを10時間かけて3枚描くのか
どちらが良いかはその時々で違うはずです。
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イラスト制作を仕事と考え効率化を図る
ボクは営業職のサラリーマンをしながら、副業イラストレーターとして活動しています。
サラリーマンをやっていて感じること。それは
「優秀な方ほど、自分が楽になる方法を常に模索して、仕組みを作っている」
ということです。
逆に仕事ができない人は、いつまでたっても残業のオンパレード。そして実績は良くて並程度です。
ボクも含めイラスト制作大好き人間の多くは、生産性の向上・なるべく楽をしたいというマインドを持つ方は少ないです。
それはそれで全然OKだとおもいます。ボクもそんな無我夢中でイラスト制作に没頭している時間が大好きです。
しかし
「イラストで稼いでみたい」
「イラストを利用したブログで稼いでみたい」
「イラストを投稿してフォロワーを増やしたい」
そんな目的があるのであれば、ある程度コスパにもフォーカスして制作することが重要だと思います。
世界最強の漫画家、鳥山明先生も以下のような方法で作業効率の向上を図っていたのは有名な話です。
ポイント
「街を描くのが面倒なので、まず最初に街を破壊して更地にする」
「髪の毛のベタ塗りが面倒なので、スーパーサイヤ人にする」
今回の記事が、イラスト制作大好き人間のすこしでも参考になってくれたら嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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